中学生の中間テストに向けて:例年より英語に注意が必要です。

2021年度からの中学1年生の1学期中間テストまでに要求されるであろう知識

個別指導塾の樹塾です。

2021年度からの教科書改訂に伴い、次の英語のテストについては少し注意が必要だと感じています。

まずは、全体的に本文が長くなり、表現・単語ともに難しくなっていますので、テストへの準備をいつもより早目に始めることをお勧めします。

まずは3年生について

3年生では色々と修飾がついていて、一見すると”???”という文があったりして、難しくなったな~、と感じています。

例えば下記のような文です。

About 80 percent of them are used by fewer than 100,000 people.

これはU0の文なのですが、これを見てもレベルが一つあがったと思います。

そもそもしれっと受動態が”既習”扱いになっています(苦笑)
かつ、そんな知らない間に既習事項になった受動態において、by名詞の間にfewer than 100,000という2年最後に習った比較を使った修飾句を入れきています。

昨年まではこの文と同じように主語が頭でっかちになることはあっても、新出文法である受動態の行為主に関しては”by many people””by the sama person”といったぐらいの修飾でした。
ここに先生が問題に出しやすい前回のテスト範囲の文法事項が絡んでくるという形になっています。

同じ傾向で、U0には下記のような文も登場します。

Chinese is used as a first language by the greatest number of people.

こちらは最上級をつかった行為主への修飾です。
また、as a first languageという副詞句が入っているのも意外としんどいですね。

3年生は、教科書変更によって”未習”事項が既習”となった文法事項は比較的少な目ですが、文自体のレベルアップが一番激しいと思います・・・。

自分の感覚よりもテスト勉強に必要な時間を多目に見積もっておきましょう!

次に2年生です。

こちらも大変です。
それは、2年生が”未習”が”既習”扱いとなった文法事項が一番多いからです。

・be動詞の過去形
・過去進行形
・不定詞の名詞的用法
・There be 主語

の4つとなります。

そう、4つ”も”なんです(;^ω^)

ただでさえ1年の最後に進行形と助動詞can、一般動詞の過去形を詰め込んだところなので、まだ頭を整理しきれていない生徒さんも少なくないと思います。
幸い、ほとんどbe動詞の文ですので、今一度be動詞のルールを確認しておきたいところです。

ただ、不定詞は少し厄介です。

I want to play soccer.などが代表的な例文になりますが、”~したい”と単語を覚える感覚で済ますのでなく、ちゃんと”~すること”という名詞の塊になることを確認しておきましょう。

動詞を変えて出題されるとわからなくなってしまいますので!
”want to”という”表現”として処理をしているとテストで不定詞関連を落してしまいそうです(^^;

There be 主語も”主語の位置とbe動詞の対応”に注意です。

後は、学年末以降にやった1年生の単元の単語や重要表現も忘れずに復習をしておきたいです。
新学年のテストは前学年の範囲が抜けやすいです。

最後に1年生です。

例年なら、1年生の1学期中間の英語のテストって、アルファベットや単語が中心なのですが、2021年度からの教科書は、結構大変です。

Unit 1New School New Friendsbe動詞(肯定・否定・疑問)
一般動詞(肯定・否定・疑問)
助動詞 can
2021年度 中学1年 NEWHORIZON U1学習内容

・・・U0でアルファベットやって、U1でいきなりてんこ盛り、ですね。
個人的には学校の先生も頭を悩ませているのではないかな、と思っています。

テストなので、3つの文がまぜこぜで出てくることが想定されます。
選択肢が増えると、正しいチョイスをすることが難しくなります。
これはいわゆる”文法”的知識とスキルになるので、英語への”慣れ”とはまた別の力が必要になります。

図にするとこんな感じです。

2021年度からの中学1年生の1学期中間テストまでに要求されるであろう知識

それなりに分岐が多く、和文の述語や主語も見なければならず、最初のテストとしてはかなり難易度が高い、というのが率直な感想です。
※複数形はまだ出てこないので、be動詞の主語複数形→areは範囲外です。

小学生の時に”既に学習済み”ということですが、会話練習をしたのみというのが主流だと思いますので、”文法的に”be動詞文、一般動詞文、助動詞文が整理されているのか、というところが重要になります。

正直、先述の通り学校の先生も頭を悩ませているとは思うので、テストがどうなるか、未知数なところです。意外と、例年通りだったりするかもしれませんね。
考えられるのは、U1は飛ばしてU2(This is/He is/She is)から入る、といったところですかね。ですが、U2も疑問詞what,who,howがあり、どちらから進めるのか、悩ましいところです。

教科書を頭から進めて、U1がテスト範囲にまるっと入るようであれば、図のような判断が求められます。


”和文の述語→〇ですか→be動詞!疑問文!、和文の主語→あなた→are!→Are you・・・?の形!”
といった具合の判断が、スラスラとできるまでに訓練しておきたいですね。

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